THE LION KING(後編)
と言う事で、数日後のブロードウェイ。
あまり知られておりませんが、ブロードウェイミュージカルには「バックステージ・ツアー」なるものがあるのです!本編を見ていたこともありますし、職業柄、舞台裏には非常に興味があります。当然、これは行くしかありませんよね。
きらびやかな夜のネオンとは対照的な昼間のブロードウェイ。まだまだ閑散としております。
入り口にはこのシアターの写真が掲げてありました。ホールの中はこんな感じで、壁面がとても美しい。
いよいよ会場に入っていきます・・・。
公演前のステージ。
いきなり、念願の(?)ブロードウェイのステージに立たせて貰いました!(ちなみに、丁度私の立っている下に、オーケストラピットがあります)思ったより、客席との距離を感じさせません。役者さんたちは毎日この場所で、世界各国から集まるたくさんのお客さんにエネルギーを発し魅了し続けているのですね。
ステージの下手に案内されると、見覚えのある衣装やセットが整然と置かれています。
案内係のお姉さん。頭上には、大きな象が吊るされております。
「プンバァ」とご対面。
前編でご紹介した、演目の画像に出ていたかぶり物。(鹿のような、そうでないような・・・誰か教えて下さい)
ちなみに、これは一人一人の役者さんの頭に合わせて作られています。その為、この役に付いた役者さんは、公演の契約期間中はなんと、ヘアスタイルの変更を許されていないそうです。
バックステージツアーが終わったあとで、特別にバルコニー席のパーカッションブースへ!(勿論、通常は入れない場所ですよ)やはり、楽器に囲まれると安心しますねー(正確には、ただただ幸せ!)。
楽器の多さにも拘わらず、機能的にセッティングされています。楽曲的にもパーカッションがフューチャーされていますから、これらの楽器の一つ一つが効果的な役割を果たしているのです。
半地下のオーケストラピット内部は、客席から観る事は物理的に難しいのですが、その分ホール両脇のバルコニーのパーカッションが視覚的に楽しませてくれます。写真では見えませんが、「銅鑼(ドラ)」が3枚も吊ってありました。銅鑼は個体差が激しいので、音程、音質ともそれぞれ異なるのです。こういう姿勢は大好きです。(でも、案外使って無かったりして…)私のように、本編を観てから再度このツアーに参加されると、その素晴らしさが実感できると思います。オススメですよ!
最後に、ミュージカルの看板が見える、タイムズスクエアのワンショット。
その後、他のミュージカルも観てみました。「エンターテイメント」としては、ミュージカルは最高に贅沢なものだと思います。映画などでも感動を得る事は出来ますが、目の前で繰り広げられる「実態のある表現」での感動は今の時代では徐々に失われつつあるかもしれません。何もかもが容易に仮想体験できるようになってしまった昨今、ここブロードウェイミュージカルで、本物のプロフェッショナルの精神に触れる事が出来ます。たとえ英語が理解出来なくても(私の事)、心に伝わる何かがあるんですよね。まさに、今の私に必要な事であり、一番大切な事と言えます。
後編は、これで終了。
と、思いきや、まだ続くんですよ・・・。
今度は、オフブロードウェイの「お客さん参加型(?)ミュージカル」をご紹介します。ご期待下さい。