リサイタル雑感~その1~

2006年11月8日
リサイタル雑感~その1~

と言う事で「リサイタル雑感」と題しまして連載がスタート致します。
しっかり滞っていますが書く事は山のようにあるんですね。
それでは、はりきってスタートです!(いったいどこまで続くのか?)

「打楽器奏者がリサイタル・・・。」

これにどのようなイメージを持たれるでしょうか。

「メロディーは無いんでしょう?」
「なんだか難しそう・・・。」
「ただ、うるさいんでしょう?」

「暗そう・・・。」and more...

そうですね。自分で書いていてもその通りだと思います。
残念ながら私は打楽器一筋(これでも)で、歌を歌うわけでもなく、
フロント(看板とも言いますね)に立つには見た目が等々・・・。
つまり、「打楽器は伴奏楽器としての機能上の制約から来る上記の様な
イメージが強い。」という何だかまわりくどい言い方になる訳です。
どうしたら伴奏楽器が主役になれるのか。私の頭は難色の様相を呈します。
「うーん、困ったぞ。どうしよう・・・。」
「せめて観賞に堪えうるものに成らないものか。」

ご存知の方も多いと思いますが、打楽器の独奏曲は楽譜となって多数存在します。
すでに世界中の打楽器の神様(もちろん人間ですよ)が、打楽器技術の限界に挑む
が如く難解の極みを行く様な演奏を普通(!)に繰り広げているのです・・・。
同業の末席すらも見えない自分でも、書いているだけでも、お腹は一杯、頭も
痛くなります。
「神様は見てるだけで十分。」と、無理やり納得させて自問自答がスタート。

「自分の出来る事は何?」
「打楽器を演奏すること・・・。」

「自分はコンサートで何を伝えたいの?」
「・・・。気持ち。・・・。感動・・・。」

「既存の物を再現したいの?」
「・・・今までに無いもの且つ斬新な物を表現したい!」

「リサイタルのテーマはどうする?」
「・・・そうだ、自分は30歳になったらデビューリサイタルと決めていたっけ。」
「今更デビューか・・・。そうだ!~debut~打楽器の世界にしよう!!」

大慌てで手帳にアイデアを書き続ける。
がしかし一旦良いと思ったものも、次の日には「何これ?」となる。
手帳の紙をクシャクシャポイ。
何のこれしき、何度も何度も・・・。あーあ。

自分が大好きで憧れていたミュージシャン、アーティスト、多くの天才たち。
どうしたらそんな見たことも無い代物を生み出せたの?
真似できるうちは幸せ。神様達(人間です)の背中を見てあーだこーだ言って
いた自分。浅はかにもほどがあります。深く反省・・・。

自分に正直に、冷静に自分を振り返ろうとしていると、
ひとつのキーワードが閃きました。

「原点回帰。」
過去・現在・未来をつなぐもの、自分の歩いてきた音楽の確認。
沢山の先生や先輩達から学んだ貴重な音楽経験との融合。
なんだかがんばれそうです。

電話が鳴ります。
「チラシとポスターの印刷がありますから、内容を早急にお願いします。」

ひーーー!!「わかりました。もう少し時間を下さい・・・。」

どうする、新村泰文。

続く。(次回は画像を載せますのでご安心くださいね!)

Introduction

Special Information

Concert & Live

Discography

Live Report

Activity Report

Links Collection

Home

Copyright(C)2006 hirofumi shinmura All Right Reserved. mail→mail@shinmura-drums.com